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「教えてもらう」という姿勢があまり良くない場合

仕事を進める上で分からないことがある場合に、「教えてもらう」という姿勢があまり良くない場合があります。

もちろん、何事も謙虚に教えてもらう姿勢というのはとても大切だと思います。むしろ、恥ずかしいとか、見栄のために人に教えてもらわないというのは、良くないことです。

しかし、一般的にコンサルティングという仕事は限られた人数で、限られた期間だけで存在するプロジェクト形式で仕事が進みます。

そのため、新人だとしても何らかにおいて、プロジェクトに貢献することが求められ、1から10まで全ての仕事を教えるというようなことが出来ません。

「教えてもらう」という姿勢があまり良くない場合

上記のようなケースで自分に知識や経験がなく答えが見出せない場合に、誰かに教えてもらった方が良いケースは何番だと思いますか?

CとDです。

Cについては、特有の知識や経験が必要で、調査することが難しく、且つそれについて詳しい人がいるようなケースです。例えば、クライアントサイトでの会議室の手配の仕方などがあたります。このような場合には、折をみて早めに聞いてしまうことが得策でしょう。

Dについては、専門知識が必要なケースです。例えば、弁護士、会計士、医者といった専門知識が必要な分野が該当します。このような場合には、詳しいプロフェショナルが近くにいるならば、その人にサポート頂ける体制を一刻も早く構築する必要があります。餅は餅屋です。

逆に@、A、Bについては、教えてもらうような仕事ではなく、極力、自分自身で仕事を形にしていく必要があります。

@については、思考型の作業で、そもそも世の中に正解がないような仕事です。例えば、クライアントの課題を解決するための仮説の構築などがこれにあたります。逆にいうと、経験が浅いうちでも十分に成果を上げていくことができる可能性があります。

Aについては、経験が必要な作業、且つ暗黙知に該当する内容のため、なかなか人からその神髄を聞くことができないような作業です。例えば、クライアントとのコミュニケーションの仕方のようなものがこれに当たります。この類の仕事については、周りのヒトから盗むですとか、場数を踏むといったことが必要で、教えてもらうという姿勢はあまり適していないと思います。

Bについては、形式知に類する作業で、自分で調べれば、何とかなるような仕事です。例えば、企業の財務情報の調査などがこれに該当します。このような作業については、調査の勘所のみ教えてもらったあとは、自分自身で仕事を進めていくという姿勢が必要です。

@ABのようにあまり、人に教えてもらうような仕事でない場合には、極力、自分自身で仕事が完結するように心がけると同時に、高いパフォーマンスを提供できるようにしましょう。特に@やBのような仕事が、経験の浅いコンサルタントが力の発揮するポイントです。

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