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[10の知識エリア] コミュニケーション・マネジメント

PMBOKにおいては、コミュニケーション・マネジメントは「プロジェクト情報の生成、収集、配布、保管、検索、最終的な廃棄を適宜、適切かつ確実に行うために必要なプロセスと活動」としています。

[10の知識エリア] コミュニケーション・マネジメント

<PMBOKで定義されるコミュニケーション・マネジメント>
@コミュニケーション・マネジメント計画
内容: ステークホルダーのコミュニケーションに関するニーズに応じて、会議体やコミュニケーションの仕組みを構築します。その内容をコミュニケーション・マネジメント計画書に落とし込みます。
実施タイミング: 計画時

Aコミュニケーション・マネジメント
内容: 定義されたコミュニケーション・マネジメント計画に従い、ステークホルダーから情報を収集・配布することや会議体の運営を行います。
実施タイミング: 実行時

Bコミュニケーション・コントロール
内容: コミュニケーション・マネジメント計画に従い、コミュニケーションがなされているか確認をします。
実施タイミング: 監視・コントロール時


外部からPMOとして参画する際にコミュニケーションをいかにサポートするかということが意外と重要となってきます。

特に大規模プロジェクトになってきますと、複数のプロジェクトをプログラム・マネジメントやPMOがサポートすることになります(PMOとは)。

[10の知識エリア] コミュニケーション・マネジメント

そうした際に、並行して走っているサブ・プロジェクトにおけるリスクや課題をプログラム・マネジメントのような、意思決定機関に伝達するということはそれだけで価値になります。

また、サブ・プロジェクトのメンバーになってしまいますと、自分の周りのことしか見えなくなってしまい、他のサブ・プロジェクトが何をやっているのか、プロジェクト全体がどのようになっているのかということが見えなくなってしまいます。つまり、個々のプロジェクトやメンバーは部分最適になりがちです。

そのため、サブ・プロジェクト間で似たようなリスク・課題が発生した場合には、対応策を共有することでプロジェクト全体の生産性向上につながるというようなことも起こります。

また、サブ・プロジェクトだけで単独で解決できないようなリスク・課題が発生したときに、PMOが複数プロジェクトのリスク・課題を横串でマネジメントすることなどが求められます。

このように組織を横断して、課題解決を図る組織をCFT(Cross Functional Team)と呼ぶこともあります。規模が大きなプロジェクトや複数の部門を跨るようなプロジェクトにおいては、必ず、横串で課題に対応するということが必要になってきます。

PMOやCFTのような組織が部分最適に陥らないように、コミュニケーションを円滑にして、全体最適が図れるようにプロジェクトをマネジメントしてくことが、プロジェクトの推進において極めて重要になります。

特に、トップ・マネジメントが国外のクロス・ボーダーのプロジェクトにおいては、なおさら、コミュニケーションのサポートのニーズは高まっていきます。

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