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[10の知識エリア] 品質マネジメント

品質・マネジメントは、QCDの中でQuality(品質)に該当します。

[10の知識エリア] 品質・マネジメント

PMBOKにおいては、「プロジェクトが取り組むべきニーズを満たすために、品質方針、品質目標、品質に関する責任等を決定する母体組織のプロセスと活動を含む」としています。

母体組織のプロセスと活動とは、まず、母体組織の品質活動があり、それをプロジェクトにも適用しようという考え方です。例えば、ISO09001の認定を受けている組織には、その基準をプロジェクトにも反映させるということになります。

また、他のPMBOKの知識エリアと同様に、どこまで精緻に品質・マネジメントを行うかという判断も必要になります。

例えば、母体組織がISO090001の認定を受けていて、プロジェクト規模が非常に大きな場合には、品質・マネジメントを徹底して行っていく必要があります。

しかし、PMOすら必要がないような小規模プロジェクトにおいては、成果物の定義を明確に行い関係者と合意し、プロジェクト完了時に基準を満たせているか確認する程度で良いこともあるでしょう。

また、プロジェクトの品質・マネジメントの基準については、プロジェクト開始時点までにしっかりと定義をしておくことが必要になります。

プロジェクト期間の途中で品質・マネジメントの基準を見直すというようなことを行うと、成果物の作成し直しなどが発生して、著しく余計な作業工数・コストが発生することになります。

ですから、極力、プロジェクト開始前までに、スコープと同様に、品質基準を明確に定めておく必要があります。

PMBOKで定義されている品質・マネジメントについて、記載をしておきます。

<PMBOKで定義される品質・マネジメント>
@品質マネジメント計画
内容: 「品質方針」に従い、「品質保証」や「品質コントロール」のプロセスや品質基準について、明らかにし、「品質マネジメント計画書」に記載をする必要があります。
実施タイミング: 計画時

A品質保証
内容: 「品質マネジメント計画書」に従い、品質監査とプロセス改善活動を実行します。プロセス改善活動では、品質コントロール活動において、収集されたデータを活用します。
実施タイミング: 実行時

B品質コントロール
内容: 「品質マネジメント計画書」に従い、成果物の品質検査、および変更管理作業についてレビューをします。プロセス改善活動のために、QC七つ道具や新QC七つ道具を利用する場合もあります。
実施タイミング: 監視・コントロール時

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