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Pros and Cons (プロ・コン)

■Pros and Cons(プロ・コン)が必要な背景
何事にも良い面と悪い面があるというのは、いつの時代も変わることのない真理です。
ビジネスにおいても物事を決定するときにその良い面と悪い面を見定めて決定する必要があり、Pros and Cons(プロ・コン)が必要になってきます。

■Pros and Cons(プロ・コン)とは何か
Pros and Consは、メリットとデメリットの事です。ある決断するときに2者択一である場合に、双方にPros(良い面)とCons(悪い面)があります。

この良い面と悪い面をお互いに列挙して、自社の戦略により適した選択をすることを目的としています。


■Pros and Cons(プロ・コン)はどのように使われるか
では、Pros and Consはどのように使われるのか、例を使って考えてみましょう。

ある製造業の会社において、ある製品を「自社で製造する」のか、「他社に製造を外注する」方が良いのかという決断をせまられたときのPros and Consのマトリクスを作成してみましょう。

Pros and Cons (プロ・コン)

概ね、一方にとっての良い面(Pros)は他方にとって悪い面(Cons)になっています。つまり、「自社で製造する」場合は「自社にスキルが蓄積される」ということがProsとなりますが、「他社に製造を外注する」場合には、「自社にスキルが蓄積されない」というConsになります。

そして、どちらを選択してもProsとConsがあります。このような状況で自社の戦略に沿うためには、どのような選択をするべきかを考えていく必要があります。

例えば、先進的な技術を開発して、他社の追随を許さないような製品を開発し、且つ自社にだけその製品を開発できる人材を留めるようにするという方針があるのならば、「自社で製造する」という選択をすることになるでしょう。

一方で、その製品が自社の主力製品ではなく、今後注力する見込みがない場合には、需給のバランスによって、柔軟に製造量を調整でき、且つ原価が安い「他社に製造を外注する」という選択をすることが妥当ではないでしょうか。

以上がPros and Consの基本的な考え方です。このようにビジネスの現場や日常の自分たちの業務を考える場合において、どれが最善の選択であるかは、その会社やその人がどのような戦略や考え方のもとで動いているかによって変わってきます。

そして、物事には良い面と悪い面があり、良いとこ取りをすることはできません。常にトレード・オフを前提とした決断の連続になっています。

そのため、Pros and Consを使用する場面はいたるところにありますので、身につけるようにすると良いと思います。

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